2014年8月にハリケーンイゼルとフリオ、そしてアナを含めて3つのハリケーンが接近したハワイ諸島。アナに関しては先の2つ同様に厳戒令が出されていました。
なんだか、日本と同じように台風(ハリケーン)が多いようにも感じられますよね。そもそも、あんなに大きな太平洋のなかにぽつんとあるだけなのに、なぜそこへピンポイントにハリケーンが行くのだろう、なんて思ったりもするわけです。
このように多くのハリケーンが接近したわけですが、ハワイは本当にハリケーンが多いのでしょうか。
その答えは、
日本からしてみると圧倒的に少ない
です。そもそも、2014年の8月に接近したハリケーンは、現地のひとたちが「20数年ぶりだよこんなに大きいのは」と言っていたくらいです。実際に現地在住の二人からこの意見をもらいました。
1949年からのここ65年で見てもオアフ島に最接近したハリケーンの数は9個です。(オアフ島を中心に80マイルで調査。出典:Historical Hurricane Tracks)
大型ハリケーンと呼ばれる、カテゴリーH3より強く、Subtoropical StormとTropical Stormを含むハリケーンに関しては、1983年のジルと1959年のドットのふたつだけです。
ですから、決してハリケーンが多いわけではないのですね。
ちなみに参考として、日本に上陸した台風の数は、1951年1月から2014年10月までの間に182回です。(出典:気象庁|台風の上陸数)
これで比べてみても、その少なさは明らかですね。さきほどのハワイの数は最接近であって上陸ではなく、オアフ島に上陸したのは4つくらいですから、その差はさらに歴然です。
日本の過去の状況も図解してみると、もっとわかりやすくなると思います。(数年前に何処かのブログで共有されていたTBSの番組のキャプチャのようです。掲載元は不明)
なんだか、絡まった髪の毛みたいで気持ち悪いのですが、それは置いといて日本の台風の多さはものすごい。孤島のハワイとは数がまったく違います。このように、ハワイにハリケーンが接近する回数はとても少ないのです。天気予報が雨でも、夜中だけ降ったり、通り雨が降るくらいですもんね。
しかし、少なからずハワイも異常気象の影響を受けていることは確かのようです。
ハワイに20数年間暮らしているHさんと異常気象について話をしていて、日本のゲリラ豪雨までのものではないけれど、2013年の春になるまえくらいに、1ヶ月間くらい雨がずっと続いたことがあったようです。オアフ島でこんなに雨が続くのはハワイに暮らしてからはじめてだ、と言っていました。
ハワイの下水処理の許容量には限界があって、その限界値を超えると、下水処理をせずに海へ垂れ流すことになるそうですが、まさにこのとき、下水処理場の許容量を超えてしまい、海へ汚水のまま流したそうです。もちろんこの時には、汚水が流れ出ているビーチで泳がないよう、注意喚起がおこなわれたそうですが。
2016年9月にわたしたちがハワイへ行ったときには、1日ではあったものの大雨洪水警報が出され、あらゆる道路が冠水したためにアラモアナからワイキキへ戻るのも苦労しました。翌日は晴れたものの、まさに先述した汚水が海へ流れ込む現象が起こり、カハラビーチも茶色になってしまいました。
ほかにも裏話はあったものの、話が逸れたので今回はこのくらいで(笑)異常気象は世界的に起こっていることですので、インフラ面の改善ももっと積極的に進めて欲しいところですね。
まとめ
- ハワイは日本よりも台風(ハリケーン)が接近することは圧倒的に少ない
- しかし、少なからず異常気象の影響は受けている
- オアフ島に大雨が降ると、多くの道が冠水してしまう
- 大雨が降ると、海に汚水が流れ出し、泳ぐことができなくなる
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